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ビーリンサイト調製・投与マニュアル

監修

独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター 上席研究員 小児科顧問
堀部 敬三 先生

九州大学大学院 医学研究院 病態修復内科(第一内科) 准教授
宮本 敏浩 先生

監修

独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター 臨床研究センター 上席研究員
堀部 敬三 先生

金沢大学 医薬保健研究域医学系 血液内科学 教授
宮本 敏浩 先生

監修者の所属・役職は2023年5月時点の情報です

①ビーリンサイトによる治療の流れ

ビーリンサイトは、「再発又は難治性のB細胞性急性リンパ性白血病」を対象とした点滴静注薬です。
本マニュアルでは、ビーリンサイトの調製・投与について手順を解説するとともに、留意点をご紹介しています。

投与サイクルの決定

本剤は主治医の判断により投与されます。

1サイクル目:28日間の持続点滴静注(1~7日目は低用量)+14日間の休薬

2~5サイクル目:28日間の持続点滴静注+14日間の休薬

6~9サイクル目:28日間の持続点滴静注+56日間の休薬

投与スケジュールの決定

持続点滴静注のためのビーリンサイト輸液バッグは、交換頻度に応じて24時間用48時間用72時間用96時間用 の4種類の投与時間用に調製することが可能です。
注入速度はそれぞれの投与時間に合わせた速度に設定します。
投与スケジュールに合わせてビーリンサイト輸液バッグの調製を行います。

ビーリンサイト溶解液の注入量の決定

体重用量投与時間により、調製済みビーリンサイト溶解液の注入量が異なります。

※副作用により中断した後の再開時用量については「主な副作用と対処」をご参照ください。

デキサメタゾンによる前治療および前投与

神経学的事象、サイトカイン放出症候群、および腫瘍崩壊症候群の発現を軽減するため、骨髄中の白血病性芽球の割合が50%超、または末梢血中の白血病性芽球数が15,000/μL以上の場合には、デキサメタゾンによる前治療の実施を検討してください。
また、サイトカイン放出症候群の発現を軽減するため、すべての患者にデキサメタゾンによる前投与を行ってください。

投与開始

本剤の投与に必要な器具を用意してからビーリンサイト輸液バッグを調製し、投与を開始します。

『ビーリンサイト.jp』はアムジェンが運営する医療関係者向け情報サイトです。
こちらのページでは、抗悪性腫瘍剤/二重特異性抗体製剤ビーリンサイト(ブリナツモマブ)のビーリンサイト調製・投与マニュアル:①ビーリンサイトによる治療の流れをお届けいたします。

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