急性リンパ性白血病基本情報
患者さんとのコミュニケーションのための基本情報
治療
維持療法
維持療法とは
寛解導入療法と地固め療法で得られた完全寛解を維持するために行います。
Ph陰性ALL
地固め療法のあと、寛解導入療法開始から2年間、維持療法を行います。
第一寛解期で造血幹細胞移植を行わない場合、維持療法が推奨されます。
日本血液学会編. 造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版補訂版. 東京: 金原出版; 2020. p.61.
Ph陽性ALL
同種移植を行わない場合、TKIを含む維持療法が推奨されます。
上記の場合、TKIは治療開始から5年以上継続することが推奨されます。
日本血液学会編. 造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版補訂版. 東京: 金原出版; 2020. p.61.
小児Ph陰性ALL
白血病細胞の残存を原因とする再発予防を目的に、1~2年間行われます。
外来通院も可能です。
薄井紀子編. 急性リンパ性白血病(ALL)の基礎と臨床. 大阪: 医薬ジャーナル社; 2016. p.176.
直江知樹編. インフォームドコンセントのための図説シリーズ 白血病/骨髄異形成症候群. 大阪: 医療ジャーナル社; 2013. p.69.
日本小児血液・がん学会編. 小児白血病・リンパ腫 診療ガイドライン 2016年版. 2016. p.17.
小児Ph陽性ALL
化学療法とともに、TKIを維持療法終了まで可能な限り中断なく投与します。
日本小児血液・がん学会編. 小児白血病・リンパ腫 診療ガイドライン 2016年版. 2016. p.22-23.
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